「うちの子、人見知りなんですが大丈夫でしょうか?」
七五三のご予約やお問い合わせで、とてもよくいただくご相談です。
「初対面の人だと固まってしまいます。」
「場所見知りもあって、笑ってくれるか心配です。」
「スタジオ撮影で、泣いてしまったんです。だから七五三も心配で…。」
そんなお声がけっこうあります。
でも、どうぞ安心してください。
人見知りのお子様だから撮影ができない、ということはありませんよ!
撮影が終わったあと、
「こんなに人見知りなのに、川村さんにはすごく懐いてびっくりしました。」
そんなふうに親御様から言っていただくことがよくあります。
もちろん、私に特別な力があるわけではありません。
お子様が安心できる時間を、一緒につくっているだけなんです。
そこで今日は人見知りのお子様と接する上で気をつけていることやエピソードをご紹介いたします。
シャッターを切らない時間も大切
人見知りのお子様の場合、いきなりカメラをむけることはありません。
まずは少しお話をしたり、一緒に歩いたり。
好きなキャラクターや遊びのことを聞いたりしながら、少しずつ距離を縮めていきます。
実際に、最初の10分ほどはお母様から離れられず、表情も少し緊張していたお子様がいました。
でも、一緒に遊んだり、お話ししたりしながら少しずつ距離を縮めていくと、帰る頃には自分から手をつないで歩いてくれるようになったこともあります。
毎回そうなるわけではありませんが、お子様の気持ちを急がせず、その子のペースを大切にしていると、少しずつ安心してくれることが多いように感じています。
だから私は、シャッターを切っていない時間も、撮影と同じくらい大切にしています

少しずつ心の距離を縮めるために
では、実際に私はどんなことをしているのか。
特別なことではありませんが、普段から大切にしていることがあります。
最初からお名前で呼ぶ
撮影前には、親御様にお子様のお名前を教えていただいています。
初めて会った瞬間から、
「○○ちゃん、おはよう!今日はみんなでお写真撮ろうね」
と名前でお声掛けするようにしています。また、この人は何をしに来た人なんだろうと知ってもらうことも大切。
名前を呼んでもらえると、「自分のことを知っている人なんだ」と感じてもらいやすく、どんな人か初めにわかると、少しだけ心の距離が縮まるように思っています。
質問はする。でも答えは求めない
もう一つ大切にしているのは、お子様へたくさん話しかけることです。
例えば、
「何歳になったのかな。」
「大きくなったね。」
「かっこいい電車の靴下だね。」
「これ、なんていう電車なんだろう。」
「お家にも電車あるのかな。」
そんなふうに、その子が興味を持っていることを見つけて、ゆっくり話しかけます。
でも、答えてもらうことは目的ではありません。
会話を成立させようとしているわけではなく、
「あなたに興味があるよ。」
という気持ちを伝えたいだけなんです。
返事がなくてもまったく大丈夫。
お子様のペースに合わせながら、少しずつ距離を縮めていきます。
焦らず、プレッシャーをかけない
ここで、よくある場面があります。
私が
「何歳になったんだろう?」
と話しかけると、
親御様が、
「○○ちゃん!聞かれてるよ!」
「何歳?答えられる?」
と促してくださることがあります。
もちろん、お子様を応援したいお気持ちからなのですが、人見知りのお子様にとっては、それが少しプレッシャーになってしまうこともあります。
答えを聞くことが目的ではありません。
私は、お子様の心を開くための「きっかけ」を作りたいだけなんです。
だから、返事がなくても大丈夫。
私はいつも、
そっと、そっと心のドアを優しくノックする。
そんなイメージでお子様と接しています。
無理にドアを開けるのではなく、お子様が「開けてもいいかな」と思えるタイミングを待つことを大切にしています。

人見知りは、その子の個性です
私は、人見知りは決して悪いことではないと思っています。
慎重な性格だからこそ、初めて会う人や場所をしっかり見て、自分なりに安心できるかを確かめているのかもしれません。
だから私は、「早く笑ってもらおう」とは考えていません。
その子のペースを尊重しながら、「今は何を感じているんだろう」と考えるようにしています。
笑顔になることよりも、まずは安心して過ごしてもらうこと。
それが結果的に、その子らしい自然な表情につながると思っています。

親御様にお願いしたいこと
人見知りのお子様を見ていると、
「ほら、笑って!」
「ちゃんとして!」
と、つい声を掛けたくなるお気持ちもよく分かります。
でも、お子様は親御様の気持ちをとても敏感に感じ取っています。
だからこそ、ぜひ焦らず、いつも通りお話をしたり、一緒に笑ったりしながら過ごしていただけたら嬉しいです。
お父様やお母様が安心して楽しんでいると、その空気はお子様にも伝わります。
その何気ないやり取りの中で見せてくれる笑顔こそ、ご家族らしい一枚になることが多いと感じています。

最後に
人見知りのお子様でも大丈夫です。
最初は緊張していても、その子のペースを大切にしながら過ごしていくと、少しずつ心を開いてくれることがたくさんあります。
そして、もし笑顔になれなかったとしても、それだけが七五三の思い出ではありません。
少し照れた表情も、真剣な表情も、その年齢、その日だからこそ残せる大切な成長の記録です。
お子様の気持ちを一番に考えながら、ご家族皆様にとって楽しい一日になるよう心を込めて撮影いたします。
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